ほれみて!旋盤マン

<旋盤マン イメージイラスト>
いきなり「誰やねん!?」状態ですが、こちらのキャラクターは金属加工の工場ではお馴染みの「旋盤」という機械のヒーローということで、「旋盤マン」を誕生させてみました!
今回取り上げるのは「CNC精密旋盤」。
名前だけ聞くと、なんだか専門的すぎて近寄りがたい雰囲気がありますよね。
でも実は、私たちの生活に欠かせない“ものづくりの隠れヒーロー”なんです。
1. まず「旋盤」って何?
旋盤(せんばん)は、材料をくるくる回しながら削る機械のこと。
たとえば――
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・リンゴをコロコロ転がして包丁で皮をむく
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・大根を回しながらかつらむきをする
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そんな動きを、金属や樹脂を相手にしているのが旋盤です。

<りんごの皮むき>
昔は熟練の職人さんがハンドルを回しながら、手の感覚だけで削っていました。まさに“匠の技”。
でも、このやり方には弱点があります。
「人間だから」どうしてもブレが出たり、同じものを何百個も正確につくるのは大変だったのです。

<旋盤加工の様子>
2. CNCってどういう意味?
そこで登場したのが「CNC」。
これは Computer Numerical Control(コンピュータ数値制御) の略で、つまり「コンピュータが正確に操作してくれる旋盤」ということ。
たとえば、
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・「ここからここまでを0.01mm削って」
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・「次は右にスライドして穴を開けて」
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「同じ動きを100回繰り返して」
こうした細かい指示をプログラムに入れてしまえば、あとはCNC旋盤が自動でやってくれるのです。
3. CNC精密旋盤のすごさ
ここで「精密」という言葉が効いてきます。
人間が手で削ると、どうしても誤差が生まれます。
でもCNC精密旋盤は、0.001mm(髪の毛の太さの100分の1!)単位で加工が可能。
これはもう、人間の目では確認できないレベルです。
さらにすごいのは――
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・同じ形を100個でも1,000個でも同じ精度で作れる
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・複雑な形状もプログラム次第でお手のもの
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・夜通し休まず働いても文句を言わない
まるで“完璧主義のロボット職人”のよう。

<弊社所有のCNC精密旋盤 DAINICHI DL65>
4. 生活のどこに役立っている?
「ふーん、すごいのはわかったけど、生活に関係あるの?」
そう思った方。実はめちゃくちゃ関係あるんです。
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・車のエンジン部品
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・スマホやパソコンの金属パーツ
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・医療用の器具や精密機械
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・さらには飛行機やロケットの部品まで!
つまり、CNC精密旋盤がなければ、私たちの生活は今よりずっと不便で、製品の精度もガタガタだったはずです。

<旋盤加工で作られた機械部品>
5. CNC精密旋盤を人に例えると?
もしCNC精密旋盤を人にたとえるなら――
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・几帳面で、徹夜も平気な真面目人間
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・同じことを何百回繰り返しても飽きない根気の持ち主
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・細かい作業が大得意な超器用職人
工場の裏方として、黙々と働く「縁の下の力持ち」なんです。

まとめ
CNC精密旋盤は難しく聞こえるけれど、実は私たちの暮らしを支える大切な相棒。
見えないところで活躍している“ロボット職人”の存在を知ると、いつものスマホやクルマがちょっと違って見えるかもしれません。
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