社内ぶらり旅~その2~

前回のあらすじ

ネタがなかなか決まらず四苦八苦する中、社内をぶらぶらする石井と笹川。

ふと目に入った、自社製品を『こりゃええ』とばかりにネタ作り。

今回は、我が営業部に(狭い範囲で)RCカー旋風を巻き起こしたあの人が…!?

(くだん)の男

笹「だいぶ、長い事RCカーネタで引っ張っていますよね?」

石「仕方ありませんよ。サーキットまでの道が険しいですから」

笹「そこまでの情熱が持ちますか?」

石「……危ういかもしれない」

笹「すでに前兆があるんですね?」

石「…そうなんですよ」

笹「それは?」

石「ガチ野さんがPS5欲しさに売却しようか悩んでました」

 

 

笹「画像に映るN沢くんの呪いかなにかですか?」

石「それもありますが、割とガチ目のトーンでしたね」

笹「危機的状況じゃないですか。サーキットネタは絶望ですか…」

石「いや、諦めるのはまだ早いですよ?すべてを売る訳じゃありませんし」

笹「何台か持ってるんでしたっけ?」

石「ええ。一番高いのを売りさばいて余裕ができたら、Switchも狙う魂胆でしょう」

笹「完全にプランとして出来上がってるじゃないですか」

石「仕方ありません。ガチ野さんはゲームも大好きなんです」

笹「石井さんと一緒ですね」

石「よしんば売却したとて、1台でも残っていればネタは維持できます」

笹「そうなると、彼が黙っていないのでは?」

 

石「…彼ですか」

 

笹「ええ、そもそもここまでRCカーネタを広げるキッカケになったのも彼がいたからでしょう?」

石「これまで『課金戦士H』だの『クラッシャーH』だの言われてきましたからね」

笹「……初めて聞きましたが?」

石「二つ名みたいなものですよ。流石に直属の上司ですから文章にはしてませんでしたが」

笹「言っておきますが、今回のコレ添削しませんからね」

 

石「…寿司でいいかね?」

 

平岡サーキットはSランク!

石「よく考えれば課金戦士はよくありませんね。

好きなものに情熱を注ぐのは当然のことです!それがRCカーだろうが、ゲームだろうが、リアルな車だろうが変わりないんですよ!趣味があるって素晴らしい!!それがたまにちょっと暴走して、買いすぎたりして奥さんや彼女にお小遣い減らされたり、自分だけ食事のクオリティが2段階くらい下がったり、勝手に売られたりするのは世間ではよくあることですよ!皆さん、ご利用は計画的に!!

 

笹「怖い怖い。なにより長い。しかも途中からなんかおかしい」

石「はぁはぁはぁ……解かってくれたんですね?」

笹「よくよく文章を見ると、謝罪の1文字もありゃしませんけど」

石「…勘のいいヤツは嫌いだよ」

笹「また、マニアックなネタを…」

石「いいじゃないですか、H登さんも広い心で許してくれますとも!」

笹「まあ、僕には火の粉は飛んできませんから」

石「火の粉と言えば、RCカーのタイヤに付けて火花飛ばす計画もありましたね」

笹「え?そんな事出来るんですか?」

石「昔、ドリフトメインのRCカーで見たことありますね」

笹「ウチのでは駄目なんですか?」

石「いや、多分問題ないんでしょうが、走ることを前提としてるやつにつけてもあまり派手じゃありませんしね」

笹「ふーん…そういえば何回かウチの駐車場で走らせてはいるんですよね?」

石「………」

笹「どうしたんですか?」

石「走らせてはいるんですけど、なかなか厄介でしてね。平岡サーキットは」

笹「へぇ…」

石「ざっと図を書いてみましょうか」

 

 

石「まず前提として、駐車場ですからある程度、社員の車が置いてあります」

笹「皆さんが帰ってからとはいえ、全員じゃないですからね」

石「そう。で、スタートは荷捌きシャッター前ですから、必然的に左側に走らせますね」

笹「右は社用車などがあって狭いですからね」

 

石「そこで、第1の難関『魔の側溝』です」

笹「ここですか?別に普通の側溝では?」

石「ここは最初のスタートからほど近い側溝ゾーンですが、ターン時に滑りやすく、少し斜めになっているので落ちやすいんです」

笹「限られたスペースですからね、そういう事もあるのか…」

石「因みにH登さんはこの魔の側溝に何度か落ちて、タイヤのシャフトやらなんやら破損させています」

笹「近づくなと言っても?」

石「ムダですね。H登さんは基本攻めるタイプです。ギリギリ落ちるか落ちないかのラインを攻めることに美を見出してるんですよ」

笹「漫画のようだ…」

石「そして、かくも豪快に落ちます」

笹「…」

 

石「そして第2の罠『嘲笑う区画線』です」

笹「あざわらう…?」

石「そう。最初は緩やかに走らせてるでしょう?」

笹「そうですね?」

石「次に、徐々に気分がノッてスピードを出し始めます」

笹「するとどうなるんです?」

石「滑るんです」

笹「滑る?」

石「ええ、使用している塗料のせいなのかタイヤのせいなのか、どちらの要因もありますが、非常に滑ります」

笹「なるほど」

 

石「そして最後に『平岡サーキット』です」

笹「ん?」

石「もうね。この駐車場そのものが罠です」

笹「狭いってことですか?」

石「それもありますが、まぁ~小石が多い!大小様々!!」

笹「毎回、走らせるのに箒で掃くのもねぇ」

石「たまに金属の切り粉なんかもありますしね」

笹「う~~ん。しょうがない気もする」

石「まさに自然と人が偶然に作り出した高難度コース!!」

笹「ゴルフじゃないんだから…あれはしっかり手入れされてますけど」

石「おかげでH登さんのマシンの背面から石が入り込み、破損」

笹「またか。H登さんの事故多くないですか」

石「ある意味、何者かの悪意すら見え隠れするような凶悪なコースです」

笹「初心者向けじゃないです…」

 

あれ?結局あの人は…?

石「このようなことが起きるものですから、今少しRCカー熱が冷めてるんですよね」

笹「ああ、それでガチ野さんが売ろうかどうか悩んでるんですね?」

石「いや、それは普通にやりたいゲームが出るからです」

笹「違うんか」

石「秋~冬にかけて面白そうなのいっぱい出ますから」

笹「某国民的RPGのリメイクでしょ?」

 

石「お?知ってるんですか?やりますね興味なさそうな顔して」

笹「失礼な、興味くらいはありますよ」

石「それでは、次回のネタはこれにしましょう」

笹「ゲーム実況ですか?」

石「違います。ゲーム機のリペアですね」

笹「以外に面白そうじゃないですか」

石「でしょう?じゃそれで」

笹「そういえば、石井さん」

石「なんです?」

 

 

笹「結局、H登さん登場しなかったですけど…」

 

石「…上司ですから」

 

 

 

 

次回!!「ガチ野さんの奮闘!リペア生活」につづく・・・

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介

石井・・・営業部所属の他業種経験豊富なゲーム大好き男。今年44歳。足のサイズは31㎝。前職の影響で糖尿病(軽度)を患う。最近、よく歩く。

笹川・・・社内広報と音楽講師の2足のわらじを履く男。お菓子大好き。毎日、袋いっぱいのお菓子(チョコ多め)を消費するファンキーなヤツ。なぜ糖尿にならんのだ…解せぬ。

H登・・・二つ名を持つ(本人非認知)我が上司。

N沢・・・本人の写真で登場。写真を貼ることでマシンは「特級呪物」と化した。

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